昨日のニューヨークダウは228ドルの大幅な下げ。しかし、ようやく12,000ドルを割った程度であり、まだまだ調整の余地がありそうだ。日経平均株価も地震の影響もあって大引け前に急落し、結局SQ値を下回る株価で引けた。SQ値を下回って引けた場合、株価は下を目指すケースが多いので今回もそうなると予想する!
それにしても、日本の政治は混沌としている。外務大臣に続き、今度は総理自身が外国人献金問題の当事者となっており、野党は総理の辞任要求を求める考えである。もっとも株式相場についていえば、管総理が辞任した方が投資家は歓迎するはずである。。政策の実行力が伴わず支持率の低い総理では投資家も投資する気持ちにもなれないからだ。蓮舫総理誕生なんて展開にでもなれば株価は上昇するかもしれない。(そんなサプライズはまずないだろうが・・・。)
先日の新日鉄と住友金属の合併ニュースも驚いたが、今度は東証と大証の経営統合のニュースが飛び込んできた。そういえば、ロンドン証券取引所が米ナスダックの買収を検討しているとの報道もあり、株式市場の国際的な競争の生き残りをかけた戦いがすでに始まっている。
東証は現物株取引で9割以上のシェアを握っており売買代金は世界第4位、一方の大証は日経平均先物などのデリバティブ取引で5割のシェアを占める。東証はこの秋に上場を予定しているため、この調整をどうするのかがポイントになりそうである。
- | 東京証券取引所 | 大阪証券取引所 |
取引商品 | 現物株が中心。 | 指数先物・FXが中心。 |
運営市場 | 東証1・2部、東証マザーズ | 大証1・2部、ジャスダック |
2010年実績 | 株式売買代金で世界4位 (310兆円) | デリバティブの取引高で世界15位 (1億9,600万単位) |
時価総額 | 推定2,000億円弱 | 約1,200億円 |
自社株の上場 | 今秋にも上場予定 | ジャスダックに上場 |
本社の場所 | 東京・日本橋兜町 | 大阪・北浜 |
余談であるが実は以前、私は両方の取引所の見学をしたことがある。東証は確かに規模は大きくキレイで、よくTVで見かける価格ボードを目の前にしてちょっと感動したことを覚えている。ただ見学できる資料等はそんなに多くなく期待はずれで、何より「鐘」を鳴らしたかったのに出来なかったのが心残りである。大証の方は一つの部屋にコンピューターが並んで数人が作業しているといった感じで見学するほどのものではなかった。
見学してみての印象は、いかに普段PC上で充実したツールを使っているのかを実感した。特に楽天証券の取引ツールである「マーケットスピード」は両方の取引所の情報を表示でき、いろいろな機能があり、自分の好みにカスタマイズできるため、どのネット証券会社がいいか迷っている方にぜひオススメしたい!
0 件のコメント:
コメントを投稿