昨日内閣府から発表された、今年1月の景気動向指数(CI※)は、輸出が持ち直し、企業の生産や雇用に関する指標が改善したことから、景気の現状を示す指数が3か月連続で上昇した。
景気動向指数は、指数が前の月を上回れば景気は上向き、下回れば下向きと判断される今年1月は、景気の現状を示す「一致指数」が、平成17年を100として106.2で、前の月を2.5ポイントと大幅に上回り、3か月連続で上昇した。この発表もあってか本日は安定した値動きであったが、外務大臣が辞任するなど国内政治が不安定であるため、なかなか日本株に手を出しにくい状況であろう。
景気動向指数とは、景気全体の動向を知るための指標のことである。
産業、金融、労働など経済のあらゆる側面を網羅した29項目の景気指標を基に指数を算出している。景気動向指数は景気を先取りして動く「先行指数」、景気と並行して動く「一致指数」、景気に遅れて動く「遅行指数」に大別される。現在、内閣府が公表をしている。
- | 先行指数 | 一致指数 | 遅行指数 |
1 | 最終需要財在庫率指数 | 生産指数(鉱工業) | 第3次産業活動指数 (対事業所サービス業) |
2 | 鉱工業生産財在庫率指数 | 鉱工業生産財出荷指数 | 常用雇用指数(製造業) |
3 | 新規求人数(除学卒) | 大口電力使用量 | 実質法人企業設備投資 (全産業) |
4 | 実質機械受注 (船舶・電力を除く民需) | 稼働率指数(製造業) | 家計消費支出 (全国勤労者世帯、名目) |
5 | 新設住宅着工床面積 | 所定外労働時間指数 (製造業) | 法人税収入 |
6 | 耐久消費財出荷指数 | 投資財出荷指数 (除輸送機械) | 完全失業率 |
7 | 消費者態度指数 | 商業販売額(小売業) | - |
8 | 日経商品指数(42種総合) | 商業販売額(卸売業) | - |
9 | 長短金利差 | 営業利益(全産業) | - |
10 | 東証株価指数 | 中小企業売上高 (製造業) | - |
11 | 投資環境指数(製造業) | 有効求人倍率 (除学卒) | - |
12 | 中小企業売上げ見通しD.I. | - | - |
※コンポジットインデックス【composite index】
生産や雇用など経済活動に重要で敏感な指標をもとに、前月と比較した各指標の変化量を合成計算し、ある年を100(基準年)とした比較値を表示して景気の動向を見るもの。
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